世界銀行 カンボジア経済アップデート 経済の好調続くと予測

カンボジア・プノンペンの街並み

11月22日、世界銀行は「カンボジア経済アップデート2017年10月:製造業バリューチェーンを登り始めたカンボジア」を発表しました。

 GEP成長率は、2017年6.8%、2018年6.9%、2019年6.7%と引き続き好調が続くと予測しています。
縫製品の輸出鈍化(2016年8.4%増→2017年上半期5.4%増)、建設業の伸び鈍化がみられるものの、これを自動車・電気製品の部品輸出の伸び加速で埋め合わせると見ています。
ミネベア等の日本企業の進出により、縫製品以外の品目の輸出シェアは、2010年の約2%から2016年には8.7%に増加しています。世界銀行ではこれをカンボジアが製造業のバリューチェーンのステップを登ってきているとして評価しています。また、観光業の回復も貢献していると指摘しています。

 物価上昇率は、2017年2.9%、2018年3.2%、2019年3.5%と問題ありません。経常収支の赤字は対GDP比で2015年11.5%から2016年10.2%と減少傾向にあります。
赤字は海外直接投資等で埋め合わせて、総合収支は黒字を続けており、外貨準備は2017年末には輸入の6.3か月分に当る81億7540万ドル(約9156億円)に達するものと見られます。財政収支も赤字は減少傾向(対GDP比2015年3.5%→2016年3.0%)であることに加え、今後は、海底油田開発の進展による石油収入も見込めることから、問題ないと見ています。
公的対外債務についても、債務持続性分析で「低リスク(青信号)」に分類しています。

 今後の中期的見通しについても「明るい(Positive)」としています。輸出の多様化、健全な海外直接投資の継続、世界経済の好調見通し等を要因として挙げています。

 リスクとしては、投資や観光の観点から重要な中国経済の予想外の落ち込み、実質賃金の上昇・ドル高・ライバル国の上昇等による競争力の漸減、来年の選挙関連の不透明性等を挙げています。

 課題としては、これまでの縫製業等から高付加価値の自動車・電気製品部品製造等へのシフトが重要としています。このために、電気代の引き下げ努力、教育・職業訓練の強化を提言しています。また、高付加価値製造業への投資を促進するための投資環境整備も重要と指摘しました。

世界銀行の発表(英文です)
http://www.worldbank.org/…/…/cambodia-sustains-strong-growth

 

 

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